COLUMN

ギャラリーなのに、壁がない。
目の前に作品が整然と並んでいるのではなく、空間の中にいくつもの「浮き島」が浮かんでいます。見る人は階段を上り、別の島へ移動し、また下へ降りながら、そこに展示された作品を探していきます。
まるでゲームのフィールドを歩いているような感覚で、作品と出会っていく。
そんな展示空間を、Webブラウザから体験できる3Dギャラリーとしてつくることができます。
これは、ギャラリスト3Dで実際につくった「FLOATING ROCK」という展示空間です。

FLOATING ROCKでは、展示空間をひとつのフィールドとして考えています。
作品を壁に一枚ずつ掛けるのではなく、空間の中に大小さまざまな浮き島を配置し、それぞれの島に作品を展示します。見る人は島と島の間を自由に移動しながら、展示をめぐっていきます。
7つの浮き島には、それぞれ展示できる作品数が設定されており、全体で最大60点の作品を展示できます。
ひとつの島に立って作品を見る。そこから階段を上って、別の島へ移動する。今度は下に見えている島へ降りていく。
作品を見るために、空間を移動する。
この「移動する」という行為が、展示を見る体験の一部になります。

作品がすべて同じ場所に並んでいる展示では、見る人は順番に作品を見ていくことになります。
FLOATING ROCKでは、少し違います。
どの島から見るのか、どの作品から見るのかは、見る人の動きによって変わります。
最初に目に入った作品へ近づいてみてもいい。上にある島が気になれば階段を上ってみてもいい。遠くに見える別の作品を見つけて、そちらへ向かってもいい。
歩いている途中で、これまで見えていなかった作品が視界に入ってくることもあります。
つまり、作品を「一覧から選んで見る」のではなく、空間をめぐりながら作品を見つけていくことができます。
この感覚は、一般的なWebページで作品画像を並べて見る体験とはかなり違います。
「次の作品はこちらです」と順番を決めるのではなく、自分で歩いて、自分で次の作品を見つける。
それが3Dウォークスルー展示の面白さです。
FLOATING ROCKには、もうひとつ大きな特徴があります。
それが、上下方向への移動です。
これまでのギャラリスト3Dでは、基本的に平面的な空間の中を移動する展示が中心でした。FLOATING ROCKでは、そこからさらに一歩進み、階段を使って上の浮き島へ登ったり、下の島へ降りたりできるようになっています。
左右に歩くだけではなく、上へ、下へ。
移動できる方向が増えることで、展示空間そのものに立体的な構造が生まれます。
たとえば、上の島にはテーマの異なる作品を集める。下の島には別のシリーズを展示する。あるいは、中央の島を中心に複数の島を配置して、見る人が好きな方向へ進めるようにする。
作品の配置だけでなく、作品と作品の間にある「空間の構造」まで展示の一部として使えるようになります。

オンラインで作品を展示するとき、作品画像を並べて表示する方法はとてもわかりやすいものです。
作品を一覧で確認でき、気になったものをクリックして大きく見る。作品数が多くても探しやすく、情報を整理して伝えることにも向いています。
一方で、展示そのものに体験を持たせたい場合には、3D空間という選択肢があります。
作品をどこに置くのかだけではなく、作品を見るためにどこを歩くのか、どの場所から作品が見えるのか、次にどの作品が現れるのかまで含めて空間をつくることができます。
FLOATING ROCKの場合、それを「浮き島」という形にしました。
作品を壁に並べるのではなく、作品を載せた島そのものを空間に配置する。
その結果、展示を見る人は、作品を見るだけでなく、島から島へ移動しながら展示空間そのものを体験することになります。
展示には、見る順番を決める方法もあります。
入口から入り、右側の作品を見て、奥へ進み、最後の作品を見る。そうした導線をつくることで、展示全体をひとつのストーリーとして見せることもできます。
FLOATING ROCKのような空間では、反対に、見る人が自分でルートを選ぶことができます。
右へ進む人もいれば、先に階段を上る人もいる。最初に目に入った作品から見る人もいれば、遠くに見える作品を目指して移動する人もいる。
同じ展示空間でも、見る人によって作品との出会い方が変わります。
これは、3Dウォークスルー展示ならではの特徴です。
同じ作品を展示していても、歩き方が変われば、展示の体験も変わる。
作品そのものだけでなく、そこへ至る道のりまで含めて展示をつくることができます。
FLOATING ROCKが面白いのは、現実のギャラリーを3Dで再現しているわけではないところです。
現実の展示会場なら、まず建物があり、部屋があり、壁があります。その壁に作品を掛け、来場者がその前を歩いて鑑賞します。
FLOATING ROCKでは、最初から「壁のあるギャラリー」をつくっていません。
作品を展示する場所そのものを、浮き島としてデザインしています。
だから、展示空間が「部屋」ではなく「フィールド」になります。
見る人はそのフィールドの中を移動しながら作品を探し、階段を上り下りし、次の場所へ進んでいく。
オンライン展示でありながら、単にWebページを見ているのではなく、ひとつの場所を訪れて探索しているような感覚をつくることができます。
3Dウォークスルー展示というと、「3Dのギャラリーの中を歩ける」という機能の話に聞こえるかもしれません。
でも、面白いのは歩けることそのものではありません。
歩くことで、作品との出会い方が変わることです。
遠くから作品を見つける。近づいてみる。別の方向へ移動する。階段を上って、今までとは違う高さから展示を見る。
こうした動きが加わることで、作品は単に画面に表示される画像ではなく、その空間の中で出会うものになります。
そして、展示する側にとっても、作品をどう配置するかだけではなく、「どんな場所で作品に出会ってほしいか」を考えられるようになります。
作品を見せるための空間をつくる。
その空間を歩く体験まで含めて展示にする。
3Dウォークスルー展示には、そんな新しい展示のつくり方があります。
FLOATING ROCKは、ギャラリスト3Dで実際に制作した展示空間のひとつです。
最大60点の作品を7つの浮き島に展示し、階段を使って上下に移動しながら空間をめぐることができます。
ギャラリスト3Dでは、このように作品を展示するための空間そのものをつくることができます。
壁に作品を並べるだけではなく、作品をどこに置くのか、どこから見せるのか、どう移動してもらうのかまで考えて、ひとつの3D展示空間をつくる。
「作品を展示する場所」をつくるだけではなく、作品と出会うための世界をつくる。
それが、ギャラリスト3Dが目指している3D展示です。
文章で説明するよりも、FLOATING ROCKは実際に歩いてみるほうが、その面白さが伝わります。
浮き島の上に立って作品を眺め、階段を上って次の島へ移動する。今度は別の方向へ進んで、また作品を見つける。
オンライン展示なのに、ただページをスクロールして作品を見るのとは違う。
自分で空間を歩いて、作品を探す。
そんな展示体験を、ぜひ実際に体験してみてください。

➡︎ 【作品を実際の空間に置いてみる。購入前に展示イメージを確認する方法】
ギャラリスト3Dでは、作品を展示するだけではなく、作品との出会い方まで含めて3D空間をつくることができます。
「どこに作品を置くか」だけではなく、「どんな空間を歩いて、どんな瞬間に作品と出会ってもらうか」。
そんな視点で、新しい展示をつくってみませんか。
➡︎ 【ギャラリスト3Dについて詳しく】
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