COLUMN

物理的な距離が離れた拠点が点在し、ハイブリッドワークが浸透する現代。企業が抱える最大の課題の一つは「社員同士のつながりの維持」です。
国内大手ITソリューション企業である、株式会社日立ソリューションズ・クリエイト様。同社がGallerist3Dを導入された背景には、運営チームも後から知って驚いた、ある熱いストーリーがあったそうです。
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このプロジェクトの始まりは、トップダウンの命令ではありませんでした。一人の社員様が「社内企画プレゼン」で、自らG3Dの活用を提案されたのがきっかけだったそうです。
「全国の拠点に散らばる仲間が、趣味の写真や作品を持ち寄り、お互いの『顔』が見える場所を作りたい」
その一言が、会社を動かしました。ITのプロフェッショナル集団として、単なる掲示板やSNSではなく、あえて「3D空間」という没入感のある最新テクノロジーを選択する。自社の文化を自分たちの手で創り上げる、ボトムアップ型のDXがスタートしたとお聞きしました。
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当初は1ユーザーとしてのご利用でしたが、組織全体での本格導入にあたり、大きな壁となったのが「セキュリティ基準」でした。
大手企業における社内ネットワークでは、外部APIとの接続が制限されることが多々あります。そこで、**「外部との接続を一切不要とし、社内ネットワーク内だけで完結して動作する仕組みにできないか」**というご相談をいただきました。
私たちはその想いに応えるべく、G3Dのコアシステムを再構築。外部ライブラリを一切読み込まず、完全にクリーンな実行環境で動作する「エンタープライズ特化型」のシステムとして提供させていただきました。
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導入後、社内では嬉しい変化が起きたそうです。 3D空間に並べられた作品を通じて、「あの写真を撮ったのは、実はあの部署の〇〇さんだったのか」という発見が各拠点で生まれ、そこから新しいコミュニケーションが自然発生したとのこと。
「アップだけで展示でき、展示順も自由に入れ替えられるので、準備もすぐ終わりました」という事務局様からの評価も、私たちの大きな励みとなりました。
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日立ソリューションズ・クリエイト様の事例を通じて、私たちは大切なことを学びました。テクノロジーは「効率化」のためだけではなく、「人のつながり」のために使ってこそ、本当の価値を発揮するのだということです。
一人の社員様の「仲間とつながりたい」という熱意。それを受け入れた企業の柔軟さ。そして、それらを支えるための私たちの技術。
もし、あなたの組織にも「伝えたい想い」があるのなら。 システム開発を待たずとも、今ある機能と少しの工夫で解決できることが、きっとあるはずです。
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日立様のように、「こんな場所を作りたい」という一人の社員様の熱意から新しい価値が生まれることがあります。 制度やセキュリティ、予算感など、「まずは話を聞いてみたい」という段階でのカジュアルなご相談も大歓迎です。